本の紹介―領土問題に関する、特にお薦めしない本2冊
2012-09-10


お薦め本ではないけれど、読んだので、忘れないように書きとめておきます。

@『日本人が知らない領土の真実 竹島はすでに韓国に実効支配されていた! 』
浮島さとし、望月昭明/著 (2012.7)宝島社

日本の領土紛争になっている、北方領土・竹島・尖閣や、それ以外の国境に関連するいろいろな島々を紹介している。国境地域にはどういう島があるのかその概略を知るうえでは参考になる本ではあるが、個々の島についての記述は少ない。


A『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』
藤岡信勝、自由主義史観研究会/編著 (2012.8)祥伝社

日本の領土問題では、歴史の中で、日本に都合の良いところだけが、都合よく解釈されて、それだけが史実の全体であるかのように教えられることが多い。この本は、さらに進んで、日本人の偉人伝・武勇伝によって、これらの人から見た歴史の一断面を歴史のすべてであるかのような錯覚を与えて、日本の一部勢力に都合の良い、領土認識を推し進める内容になっている。(千島の章は、全千島が日本領であると教育するための指針であり、人物史観ではない。)
著者の見解に共鳴を覚えて、憂さ晴らしをしたい人が読むのには良い本かもしれない。
[領土問題]
[本]

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