ウクライナ問題
2022-03-16


ぜレンスキーがNATO加盟をあきらめるような発言をしているとのニュースがある。だったら、今まで戦争を継続していた理由は何だったのだ。よほど、戦争継続に利益があるのだろうか。プーチンが要求していることは、NATO非加盟の保証と、ドネツク・ルガンスクの人道処置、クリミアの帰属の問題、この3つだけだ。NATOにはこれまで入っていないのだから、入ることないのに、ゼレンスキーとバイデンが、NATOへのウクライナ加盟を目指したことが、今回の問題の発端だ。クリミアは、ウクライナが実効支配していないので、現状追認を求められているだけのことではないか。
 NATO加盟にしても、人道処置にしても、クリミア問題にしてもプーチンの要求をそのまま飲んだら、メンツが立たないという気持ちもわかる。メンツを立てるための知恵がないのだとしたら、あまりにも頭が悪すぎる。これだから、俳優を国家指導者にすると悲劇だ。
 ゼレンスキーの外交のまずさのために、多くのウクライナ国民に悲劇が起こっている。頭の悪い指導者を選ぶ民主主義は、まさに衆愚政治であり、民主主義の最大の欠陥だ。
 
 翻って、日本の歴史を振り返ってみよう。昭和20年8月14日、昭和天皇はポツダム宣言受諾を決定した。日米開戦は日本国民大多数の熱狂の中で、宣戦布告されたものだった。その後、多くの国民が疲弊していく中で、なおも、戦争継続・一億総玉砕を叫ぶ声を受け入れることなく、敗戦を受諾したものだった。このとき、頭の悪い大統領が日本の指導者だったらと思うと、天皇制には一定の意義があったのだろう。
 
 戦争はしてはいけない。特に、負ける戦争は絶対にしてはいけない。負ける戦争をしないことが、国家指導者の国民に対する責任だ。
 自国民が死んでいることに対して、『あいつが悪い』ということは簡単だ。そんなことなら、どんなバカでも、コメディアンでもできる。しかし、それは大統領ではない。
 
 ところで、ルガンスク・ドネツクの人道処置の問題は、ちょっと微妙で難しいところがあるかもしれないが、まともな政治家ならば、解決の知恵を出すことはできるだろう。
[ロシア]
[ウクライナ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット