本の紹介−菩薩とはなにか
2021-04-05


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平岡聡/著『菩薩とはなにか』春秋社 (2020/7)
 
著者は京都文教大学学長を務める仏教学者。
菩薩は大乗仏教を特徴付ける最も重要な概念であり、日本でも如来と同等かそれ以上に信仰されている。
本書は、大乗仏教における菩薩の「願」「行」「階位」を主に経典に基づいて説明し、さらに、中国や日本における菩薩信仰についても触れている。
他書の引用や、サンスクリッド語の単語が示される個所があるなど、専門的な内容が多いので、ある程度の仏教知識がないと読みにくい。
 
『菩薩』とは何であるか。おおよその雰囲気はたいていの日本人ならば知っているだろう。しかし、仏教学者による専門的知見として、菩薩を専門に取り扱った本を、これまで読んだことがないので、大乗仏教の信仰とはどのようなものであるのかを知るうえで、大いに参考になる。
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