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『コロポックルとはだれか 中世の千島列島とアイヌ伝説』瀬川拓郎/著 新典社 (2012/4) (新典社新書58)禺画像]
コロポックルとは、北海道に伝わる小人伝説。本書は、コロポックル伝説の色々なバリエーションや、語られている地域を説明し、さらに千島アイヌの歴史を示したのち、コロポックルは千島アイヌのことであろうとの推定をしている。コロポックルを、単なるおとぎ話ではなく、辺境民族史として捉えることにより、歴史のロマンに思いが至る。
千島アイヌは、カムチャツカ南部に進出していた時期もあり、カムチャツカのイテリメンとの混血もある程度進んでい。そういうことを考えながら読むと、さらに、北方に対するロマンが広がる。
ロマンとして読むならば十分なのだが、書かれていることが本当に史実と考えてよいのだろうか、著者の推理の範囲を出ないのではないのだろうかとの疑問を感じた。
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