2013-07-10
福島第一原発事故の責任者・吉田元所長が死亡したそうです。
困難に立ち向かったと称賛する向きもあるようだけれど、原発の構造や安全性をよく知らなかったために、未曽有の災害を引き起こした張本人でした。
津波対策を取らなかったこと、非常用電源を同一フロアに置き全電源喪失させたこと、ベントが後手に回り2号機の損壊を招いたこと、ベントの構造を把握していなかったため水素爆発を招いたこと、などなど、技術者として最低限把握して置くべき原発の構造を理解していなかったための事故でした。
吉田所長は、ヤクザに近いような作業員をまとめる力があったので、所長を務めたのだろう。しかし、技術を的確に把握し判断するという、最低限の技術者モラルが欠如していた。
軍隊と同じで、トップは技術内容を詳しく把握している必要はないのかもしれない。しかし、それならば、周りに、技術者を置かなくてはならなかったのに、そうはしない。
もともと、東工大ボート部だったようです。東工大体育系サークルの中で、唯一、活動していたところ。まじめに技術を勉強していた者はいない。そして、それが正しいかのような錯覚に陥っていた。こういう人は、官僚にでもなっていればよかったのに。
日本の原発はどこも同じような状況でしょう。非常時には対応できない。
セ記事を書く
セコメントをする